準備編(2/2)

 合成編集形式の場合、役者は効果音NGなどを気にすることなく演技に集中できるほか、後日効果音をミックスするため録音当日は高度な技術や人海戦術は必要としないというメリットがあります。最悪の場合は、技術者なしでの録音も可能です。しかし、後日行う編集にはある程度の機材力が必要となります。
 さて、録音下準備ですが、まず最低限以下の機材を揃えて下さい。

1:録音用機材
 通常のポータブルMDとかで十分だと思います。録音するシーンごとにIDをつければ後日の編集時にOKシーンを探し出しやすくて便利です。カセット・テープで録音してもいいのですが、編集するときに何度がダビングする形になるため、音質の劣化は否めません。最も高音質で残したいというのでしたら、DATがおすすめですが、民生品としてはなかなか売れていないため、機器も高めです。

 写真左はソニーのポータブルMD。かなり旧式のものです。MDは多少音質が変化してしまいますが、結構便利です。写真右はソニーのポータブルDAT。これもかなり旧式です。DATは音質がよいのはうれしいのですが、割と壊れやすいのが難点です。最近では、サンプリングレートが44.1kHzで生録できる機種も出たので、CD制作のマスターとして活用するには便利でしょう。

2:マイク(マイクスタンド付き)
 録音用機材だけ直接マイクを接続して録音する場合、使用する録音機材で推奨されているマイクを使用して下さい。他に、マイクを固定するためのマイクスタンドもあると便利です。特に1本のマイクを複数で使う場合は自由に高さの変えられるスタンドを用意しましょう。楽器屋さんで購入できます。安いもので1万円前後です。「人間の手でもってじっとしていればいいじゃないか・・・」っと思われるかもしれませんが、これが以外とノイズを発生させてしまいます。できればマイクとセットで使用するようにしましょう。

 ちなみに、写真左は、シュアーのボーカルマイク(安物で1万円前後で購入できる)で、マイクスタンドは小型持ち運び可能な卓上マイクスタンド(8000円ぐらいだったと思う)です。写真右はソニーのポータブルDAT用対応のステレオコンデンサーマイク。ステレオマイクなので音像が多少ぼやけますが、効果音などの録音などにも利用できます。

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っと、これだけで用意は完了です。ただし、あくまでも最低限です。あとはこれを接続しどのように使用していけばよいのか・・・。それは「セッティング編」でご説明いたしませう。

つづく

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