準備編で説明したように、一発録りの場合はセッティングする機材が割と多く、複雑です。このつなぎ方を間違えるとセッティングだけで日が暮れてしまいますのでよく覚えて置いて下さい。後日編集の方は当日のセッティングはあまり必要としませんが、覚えて置いた方がよいでしょう。一緒に勉強していきましょう。
まず、もう一度機材を接続するためのプラグ(端子)についておさらいしましょう。機材を接続する際に良く出てくるプラグは主に4種類あります。
1つは、RCAプラグ(イラスト1)。このプラグはオーディオ機器で頻繁に使われているのでテレビやミニコンポの裏を見るとすぐに実物にお目にかかれるでしょう。ケーブルも町の電気屋さんでも購入できるほど普及しています。たいていのものが、赤、白、黄色の色で端子を振り分けています。これらの色には意味があり、赤は音声の右チャンネル、白は音声の左チャンネル、黄色はビデオ画像として主に使われています。オーディオなどの接続する側には大抵「右」「左」とか「R」「L」と表示した端子がありますので、対応した色の端子を接続しましょう。 |
イラスト1 |
2つ目は、ミニプラグ(イラスト2)。携帯型のカセットプレーヤー、MDプレーヤー、CDプレーヤーなどの出力端子(ヘッドフォン端子も出力端子の1つです)で採用されているものです。この端子は1つの端子でステレオ分の情報を伝達できる「ステレオ・ミニプラグ(Mini-ST)」とモノラル音声しか伝達できない「モノ・ミニプラグ(Mini-MONO)」の2つあります。見分け方は端子の先を見比べて下さい。軸に線が2本入っているのがステレオ対応。1本しか入っていないのがモノラル対応となっています。 |
イラスト2 |
3つ目は、標準プラグ(イラスト3)。高級オーディオや単体のオーディオ・デッキなどに採用されているヘッドフォン端子や、カラオケのマイク端子がこれらの部類です。音楽関係の端子にも頻繁に使われるもので、プラグの軸の太さが直径6.3ミリのところから、通称「6.3(ロクテンサン)」とか呼ばれることもあります(駐:これは我々の間だけかもしれません)。この端子もミニプラグと同様にステレオ対応端子とモノラル対応端子があります。見分け方も同様に、軸に線が2本入っているのがステレオ対応。1本しか入っていないのがモノラル対応となっています。 |
イラスト3 |
4つ目は、キャノンプラグ(XLR)(イラスト3)。これは音楽系のセミプロ向け機器などでお目にかかる端子なのであまりお目にかかることはないかも知れません。しかし、ちょっと高級なマイクなどには必ずこの端子が登場しますので、覚えておいて下さい。 |
イラスト4 |
これらの端子には全てオスとメスがあることは覚えていますか?出っ張ったほうがオスで、引っ込んでいる方がメスです。接続するさいはかならず、オスとメスがセットになりますので覚えておきましょう。
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